「異次元の少子化対策」に思う。

 パナソニックさんが、夢メッセみやぎで開催する関係者向けの展示会「Panasonic HOUSING SOLUTIONS FAIR」に行ってきました。
最新のトレンドを実感できながら、色々な生活シーンを再現する展示は素晴らしいものがありました。これらを受けて、建築主様にどういった提案ができそうか、設計者として大変参考になり、刺激を受ける機会になりました。ありがとうございました。
 また、㈱ADL一級建築士事務所の沖田先生によるセミナー「見逃さないで!住宅国策活用のススメ」は、菅前総理が宣言した2050年カーボンニュートラルという高い目標に向かうための国の本気度を、建築業界としてやるべき現在の取り組みとして分かりやすく解説して頂きました。こちらも大変参考になりました。

さて、このように国を引っ張る政治家が宣言するということは、いつの時代にもありました。そして、今、岸田総理が宣言し、内閣で取り組まれているのが「異次元の少子化対策」です。

これには多くの方が反応しています。なぜなら「異次元の」だからです。

 日本では30年前に一旦持ち直した出生数でしたが、減少した世代が出産するのだから当然下がっていきます。もうずっと前から言われているのに有効な手を打てていなかったということですし、岸田総理も少し気の毒ではあります。
 国力の源泉は国民の活力です。経済も社会保障も、それこそ防衛だって国民の活力がなければ、若い世代が増えなければ、厳しくなっていきます。そこで「異次元の」だと思うのですが、やはり国民の代表たる政治家の手腕にかかってきます。

産もうと思わない(思えない)理由は様々挙げられていますが、子育て継続中の身から、経済的な理由として思うのは、子供が成長するほどに費用がすごくかかるという現実があるということです。周りの人もみんな言っています。だから、知れば知るほど、出産一時金だとか児童手当とかでなく、教育資金がネックになっていると皆さん気付いているから踏み出せないのではないでしょうか。

 正直、本気で取り組むなら、全行程の教育費の大幅な軽減くらいしないと、とても上向かないように思いますし、「異次元の」なんて謳えないのではないかと感じてしまいます。同時に、財源論に移ると増税の話も出るかもしれませんが(異次元の増税は勘弁ですが・・・)、子育てに関わらない方々への十分な配慮も必要だと思います。
 子供ができにくい人へのサポートの拡充も含め、少なくとも子供を産んで育てたいという環境整備が急がれます。
 夫婦あるいは家族で頑張れば生んで育てられるとなれば、日本人はきっと頑張れます。そのレベルまで我々を後押ししてほしいです。

 弊社ではこれまで、多くの保育園、こども園など設計に携わってきました。国はここ数年は待機児童解消の号令のもと、施設建設を進めてきましたが、すでに定員割れや空きの状況が見え始める中、子供の数を増やし、これらを有効活用して更にソフト面を充実させることが望まれてくると思います。

 それと同時に既存施設の老朽化対策も重要だと思いますので、色々なケースで皆様のお役に立ちたいと考えています。

「異次元」は無理でも「高次元」の設計ができるように、㈱テコデザインも頑張ります。

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